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診療ガイドラインに準じて、泌尿器科の最新治療について分かりやすく解説していきます。

外貨建て保険について

保険と不動産の営業マンは、医師にとっての「大敵」です。

 

そういった営業マンはあの手この手の手法を使って、医師(特に、働き始めて1-5年目ぐらいの若手医師)の病院のPHSに直接電話をかけて、対面アポイントを取ろうとしてきます。

 

彼らの見た目は一見、「めちゃくちゃノリが良くて、コミュ力が高いお兄さん」という感じですが、その中身は無知な人間に商品を売りつける販売のプロです。

特に男性医師を相手にする場合は、飲み会やパーティーを自ら企画、幹事に徹することで信頼を得てから営業に入る、といったスキームを多用してきます。

無償でパーティーの企画をしてくれる人は、残念ながら世の中に存在しません。

 

出身大学の同期・先輩・後輩にも、そういった営業をかけられて、「実際に保険商品を買ってしまった」「ワンルームマンションを買ってしまった」といった方は少なからずいるのではないでしょうか?

 

そのような人にはそもそも、「買ってしまった」とか、「騙された」というネガティブな認識はありません。

むしろ、「節税になる」「老後の年金になる」「貯蓄型保険に入っておけば安心」という誤った認識を持ち続けたまま、今後の人生を歩んでいくことになります。

 

 

今回は、プ○デンシャル生命を始めとする外貨建て保険は不要、というお話をしていきます。

先輩などに連れられて病院以外の人と飲みにいくと、大体プ○の人がいます。

それぐらい、プ○の人は医者をカモにしているということです。

 

 

外貨建て保険とは、

 

「外貨で積み立てる保険」のことです。

 

 

顧客から集めた資金を、保険会社が米ドルや豪ドルなどで投資信託へ投資をすることで運用します。

 

結局は外貨で積み立てる投資信託を保険会社を通じて買っているだけの、中身は手数料ぼったくりの投資信託です。

普通に投資信託を買いたいなら安い手数料のネット証券などで自分で買えばいいだけです。

わざわざ保険会社に割高な手数料を払って、投資信託を買う必要はありません。

 

 

外貨建て保険の手数料は非常に複雑な仕組みとなっており、

初年度手数料、保険関係費用、その他費用、...

など、保険会社によっても手数料の費目がバラバラだったり、あえて顧客を混乱させることを狙っているのでは?と思ってしまうレベルで分かりづらい商品です。

 

また、外貨建て保険には以下のリスクがあることを忘れてはなりません。

 

・為替手数料

・為替リスク

・解約控除費用(違約金のこと)

 

 

 外貨建て保険「リスク説明不足」・・・苦情相次ぐ

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20191205-OYT1T50034/

2019年12月5日 読売新聞オンラインより 

 

上記記事によると、元本割れリスクや違約金についての保険販売員の説明不足により、苦情が相次いでいます。苦情は6年で4倍になったとの別の報告もあります。

 

保険営業マンのよくある常套句を、それぞれ正論回答していきます。

 

「節税になりますよ〜。」 →保険料控除は年間約8万円。その程度の節税で、毎月数万円の手数料ぼったくり商品を買う必要なし。

 

「年金になりますよ〜。」 →意味不明。年金は年金、保険は保険、貯蓄は貯蓄で分けて考えるべき。

 

「医師は激務なので、貯蓄型保険に入っておけば自分の体になにかあった時に安心ですよ〜。」 →積立保険は死亡時保険金があまり出ない。掛け捨て型の生命保険のほうが終身保険としては優秀。

 

 

基本的には外貨建てでなくても貯蓄型の保険は不要、掛け捨て型生命保険で十分と考えるようにしましょう。

 

必要最低限の保険とは

①火災保険

自動車保険

③掛け捨て型の生命保険

④医師の場合は医師賠償責任保険

 

です。上3つで毎月1万円程度の保険料を払ってたら十分。

医賠責はだいたい月3500〜4000円ぐらいなので、医師の場合は毎月1〜1.5万円の保険料を払っていれば十分ということになるかと思います。

 

 

自戒の意味も込めて、今後も勉強を続けていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。